2024年8月21日ごろから携帯電話に「+1(200)」から始まる国際電話の番号がかかってきていて不気味・怖いとの声が非常に多く上がっています。
また2024年11月上旬も変わらず電話に着信があると困惑されている方も多くいます。
結論からお伝えすると「+1(200)」からかかってくる電話は「詐欺電話」の可能性が非常に高いです。
もし「+1(200)」からの電話に出ると「法務省入国管理局…」などとテープの自動音声が流れるとあり、折返し電話すると高額な電話料金が発生したりする可能性があるため、安易に折り返し等はせずに”無視”するよう心がけましょう。
なお、「+1」はアメリカ合衆国やカナダであるものの、その後に続く「200」の電話番号登録はありません。
詳しくみていきましょう!
+1(700)から始まる国際電話の着信は詐欺!どこの国からかかってきた?
+1(200)から始まる国際電話着信は詐欺!
+1(200)から始まる国際電話着信は詐欺!
「+1(200)」から始まる国際電話の番号の着信があっても詐欺の可能性が非常に高いため”無視”することが大切です。
X(旧Twitter)や、Yahoo! 知恵袋では相当数の方が「+1(200)」から始まる電話が掛かってきて不気味・怖いと投稿されています。
これらの「+1(200)」の番号からかかってくる電話は「詐欺電話」の可能性が非常に高いので、着信があっても無視することが大切です。
寝ぼけて出ちゃったという声もありますが…どうしたら良いですか?
+1(200)からの電話に出るとどうなる?
+1(200)の着信に出た方によると自動音声で「法務省入国管理局」等のアナウンスされると報告されています。
+1(200)の番号から着信があった方の声をみると、
+1(200)の番号から電話きた怖い
と、不思議な着信があったと投稿されています。
さらに、実際に「+1(200)」からの電話に出たという方の声では・・・
+1(200)***-**** の番号で、「法務省入国管理局」を騙る電話がケータイにかかってきた。 何度かご連絡していますが、ご対応いただけない 日本語は1 中国語は2を押せ 選択しなければ自動的にシステムに移行する (中国語が流れる) (切れる)
自動音声で「法務省入国管理局」を名乗って、日本語の場合は番号を押すようにアナウンスがされたとあります。
また+1(200)からの番号から執拗に着信があるとの声もあがっています。
4件連続の後非通知1件だったからさっき見て怖かった
詐欺電話でこんなに執拗にかけるものかと…
詐欺電話とは言え、何回も着信があったり、留守電にメッセージが入っていたりと、これまでの詐欺電話とは少し違う手順で着信があることがわかります。
過去の詐欺電話を振り返ると、2023年10月頃から国際電話の詐欺電話が流行しています。
その中でも特におおかったのが「中国入国管理局です」というアナウンスです。
また、2024年8月上旬から「+1(500)」や、「+1(700)」、そして「+1(844)」から始まる電話から「NTTファイナンス」を名乗る留守電が入っていた、という声もあります。
確実に詐欺電話ですね。
では、「+1(200)」はどこの国からかかってきたのか調べてみました。
+1(200)から始まる国際電話はどこの国からかかってきた?
「+1」の国番号はアメリカ本土とカナダではありますが、その後に続く「200」は未割り当てで不明、さらに「+12」や「+120」などの国番号も未割り当てであるため、実際にどこの国からかかってきたかは明らかになっていません。
ただし、日本中で着信が確認されていることから、日本のどこかから発信されている可能性も否定できません。
海外の国・街の市外局番を調べられるCountryCodeというサイトを調べてみてみると…
・+1=アメリカ(本土)/カナダ
・+1(200)=未割り当て
・+12=未割り当て
・+120=未割り当て
と、「+1(200)」の数列の掲載はありませんでした。
では、アメリカ・カナダの番号を順番に解説していきます。
+1はアメリカだが市外局番の200はない
「+1」の国番号はアメリカでは?という声もあるけど…?
「+1」の国番号は確かにアメリカではありますが、その後に続く「20」から始まるダイヤルコード番号は以下の表のように、7つがすでに埋まっています。
国番号 | ダイヤルコード(市街局番) | 市 |
---|---|---|
+1 | 200 | 未割り当て |
+1 | 201 | ジャージー・シティ |
+1 | 202 | ワシントン |
+1 | 203 | ブリッジポート |
+1 | 204 | 該当なし(カナダで使用) |
+1 | 205 | バーミンガム |
+1 | 206 | シアトル |
+1 | 207 | ポートランド |
+1 | 208 | ボイシ |
+1 | 209 | ストックトン |
そして「+1-200」と続く番号は未割り当てとなるため、実際にアメリカからかけられているのかは判断することが難しいです。
すでに怪しすぎる…
+1はカナダでもあるが市外局番の200はない
「+1」の国番号はカナダでもあるのでは?
「+1」の国番号はカナダでもありますが、アメリカ本土で未割り当てだった「204」が使用されており、唯一の「200」のみが未割り当てです。
国番号 | ダイヤルコード(市街局番) | 市 |
---|---|---|
+1 | 200 | 未割り当て |
+1 | 201 | 該当なし(アメリカで使用) |
+1 | 202 | 該当なし(アメリカで使用) |
+1 | 203 | 該当なし(アメリカで使用) |
+1 | 204 | ウィニペグ |
+1 | 205 | 該当なし(アメリカで使用) |
+1 | 206 | 該当なし(アメリカで使用) |
+1 | 207 | 該当なし(アメリカで使用) |
+1 | 208 | 該当なし(アメリカで使用) |
+1 | 209 | 該当なし(アメリカで使用) |
アメリカ本土で「201〜203」、「205〜209」が使用されているので、カナダでは「204」のみが使われているのは納得できます。
ここからわかることが、「200」のみがアメリカ・カナダと共通して未割り当てだとわかります。
200だけを狙って使ってるんでしょうね…
+12、+120、+1200も未割り当て
そして、海外の国・街の市外局番を調べられるCountryCodeというサイトで「+12」や「+120」、「+1200」と、それぞれ連番で国番号の登録を調べてみましたが、該当するものは一つもありません。
使用されていない「未割り当て」の番号を狙っているのがわかりますね。
+1(200)は国際電話を装って日本から発信している可能性も
+1(200)は国際電話を装って日本から発信している可能性も
「+1(200)」のように国番号が未割り当ての地域から発信される理由は、日本の国内にいながらインターネットを経由して海外アプリ等を駆使して電話番号を偽装している可能性が高いです。
また、2023年10月17日のメ~テレの記事ではアプリを使用すれば国際電話の番号を取得できるとあります。
「国際電話の番号については、インターネット上や海外のアプリを使って番号を取得することができたり、かかってきた電話番号を偽装することができる。日本の取得した番号を利用していても表面上だけ海外の番号にすることもできる」(愛知県警生活安全総務部 井上淳警部)
引用:メ〜テレより
海外のアプリを使えば日本にいながら表面上だけ海外の番号にできる、や電話番号を偽装することができるとあります。
今回の+1(200)の未割り当て番号も同じですね。
2024年は「+69」や「+377」「+1255」「+1(500)」「+1(700)」等の発信番号での報告も相次いでおり、心当たりのない国際電話の着信には出ないよう注意喚起がされています。
モバイルへの国際電話の詐欺も多発
2024年5月23日のWEB担当者Forumの記事では、「国際ワン切り詐欺」や、「架空料金請求詐欺」が2024年に多発しているとあります。
「国際電話」を利用した詐欺としては、被害者の携帯に着信履歴を残し折り返し電話させ高額な通話料金を狙う「国際ワン切り詐欺」、実在する企業を装った自動音声ガイダンスや偽オペレーターが架空の未納料金等の支払いを求める「架空料金請求詐欺」などがあるという。
引用:WEB担当者Forumより
これらのことから、もし一度でも出てしまうと何度も着信がある可能性もあるので、見知らぬ「+1」からの電話には出ない、また着信があっても無視することが大切です。
山梨県では不審電話が700件超
2024年6月21日の山梨県のYBSニュースの記事では、アプリを使用した自動音声を使用した架空請求の電話の報告が1月〜5月までで700件を超えたとあります。
今年に入り県内では詐欺とみられる不審電話が急増していて、5月までの認知件数は700件を超え、去年の同じ時期の2倍以上のペースで推移しています。
引用:YBSニュースより
(中略)
音声ガイダンスを使った不審電話の多くは番号が「+」で始まり、アメリカなどの国を表す「1」や「44」が続くのが特徴です。
特に「+1」や「+44」から始まる電話の着信が多いとされています。
香川県では被害額が270万も
2023年10月6日の読売新聞オンラインの記事では、2023年7月〜9月のたった3ヶ月間で「+1」などからの詐欺電話による被害額は約270万と報道されています。
「+1」など、「+」と国番号から始まる国際電話番号を悪用した特殊詐欺の被害が、香川県内で急増している。今年7~9月の被害総額は約270万円に上る。
引用:読売新聞オンラインより
その手口としては、
9月初旬、県内に住む60歳代女性の携帯電話にかかってきた1本の電話。米国やカナダからの発信を示す「+1」で始まる番号だった。女性が出ると、「サイト利用料金が1年間未納。詳細を聞くには『1』を押して」と自動音声の案内が流れた。
引用:読売新聞オンラインより
国際電話を装って携帯電話に「+1」から着信から、自動音声に従い番号を押したところ電話事業者を名乗る人物から「未納料金がある」と言われ、コンビニで電子マネーを30万円分購。電話口で電子マネーの番号を伝えてしまった、とあります。
指示通りに番号を選択すると、電話事業者の担当者を名乗る男が登場。「きょう中に支払わないと民事訴訟を考えている」などと伝え、未納料金の支払いとして、電子マネーの購入を指示してきた。女性はコンビニで30万円分を購入。利用するために必要な番号を電話で伝え、だまし取られたという
引用:読売新聞オンラインより
2024年8月時点では上述したように「入国管理局こんにちは。」という自動音声のアナウンスがあったりと、上述の手法ではない可能性もあります。
夏休みシーズンのため、海外旅行に行かれている親戚だと思ってしまう可能性もゼロではありません。
「+1」から始まる番号の場合は電話番号を調べてみることが大切ですね。
国際電話の詐欺の3つの対処法
国際電話の詐欺の3つの対処法
何度も「+1(200)」から、国際電話がかかってきたら、「3つの対処法」を心がけましょう。
「+1(200)」から始まる番号からかかってきたときの3つの対処法
- 国際電話とわかったら電話に出ない
- かけ直しは絶対にしない
- もし留守電が入っていても徹底的に無視
詐欺電話に安易に掛け直すと発信番号が通知され、何度もかかってくるという声も少なくありません。
もし「+1(200)」から着信があった場合は必ず「無視」することを心がけましょう。
でも違う番号で何度もかけてくると着信拒否も難しいのでは…?
国際電話を着信拒否する方法
何度も掛かってくる国際電話を着信拒否したい!という場合、スマホ・固定電話でそれぞれ以下の方法があります。
順番に解説していきます!
スマホで国際電話を着信拒否する
スマホで国際電話を着信拒否する場合、ご自身が持っているスマホが「iPhone」か「Android」かで対応が変わってきます。
まずはAndroidから解説します。
Androidの場合
Androidの場合は3つ方法があります。
・スマホ本体で設定
・キャリア側で設定
・アプリダウンロードで設定
順番にみていきましょう。
「スマホ本体で設定」
まず国際電話の着信拒否がスマホ側でできるかどうか確認しましょう。
手順としては
です。
キャリア側で設定
またキャリアによっては国際電話自体を拒否する設定もできます。
アプリダウンロードで設定
ほかにも迷惑電話を拒否できる「Turecaller」や「whoscall」をダウンロードして着信を拒否することもできます。
ただしサービス自体が有料課金のため、まずは上述の「スマホ側の設定」、「キャリア側で設定」ができるかどうか試してから、どうにも難しい場合にアプリで設定するのがおすすめです。
iPhoneの場合(本体編)
iPhoneの場合はiPhone側の設定+アプリ導入で、国際電話や迷惑電話を拒否することができます。
まずはiPhone側の設定で「不明な発信者を消音」をオンにします。
手順としては
とすすみ、オン(緑色のボタンが点灯)にできれば完了です。
【Apple公式サイトにも手順があります。】
https://support.apple.com/ja-jp/111106
ただし、不明な番号からの着信はすべて鳴らない設定のため、お仕事等で客先などからランダムの番号で着信が予想される場合はオフにしておきましょう。
iPhoneの場合(アプリ編)
次に、iPhoneの有料アプリで着信拒否設定する方法をお伝えします。
AppStoreで「Turecaller」や「whoscall」などをダウンロードし、国際電話や迷惑電話をアプリ側で拒否することができます。
ただし、サービス自体は有料課金になるため、まずはダウンロードで試してみて「良ければ課金」としたほうが良さそうです。
もちろん無料が良いけど繰り返し着信あるなら有料も検討したいですね。
固定電話で国際電話を着信拒否する方法
固定電話で国際電話を拒否する方法は一択で、国際電話不取扱受付センターへ連絡すると無償で国際電話の発信・着信を休止することができます。
警視庁もおすすめしているため、固定電話があり、特にご高齢のご家族がいる方はおすすめです。
海外に住む家族知人がいないなら、不要な国際電話は鳴らないようにしましょう
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!まとめです!
まとめ
・+1(200)から始まる国際電話は詐欺!
・+1はアメリカやカナダだが、+200のみ未割り当て。
・+12、+120、+1200もすべて未割り当て
・+1(200)から始まる国際電話がかかってきたら無視を徹底。
・スマホや固定電話での国際電話の着信拒否方法を紹介。
これからも国際電話の詐欺電話には注意しましょう。